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鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)「 青楼芸者撰「いつ花」」木版画 額縁外寸44.5x59.5x2.5㎝  内寸35.0x50.0㎝ 絵25x38.5㎝[k-129]

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鳥文斎栄之 (ちょうぶんさいえいし)
「 青楼芸者撰「いつ花」」
木版画 
額縁外寸44.5x59.5x2.5㎝  
内寸35.0x50.0㎝ 
絵25x38.5㎝
[k-129]
¥27500

吉原の芸者たちを描いた三枚続きの「青楼芸者撰」はそれぞれ一枚だけでも見られる構図となっています。
その一枚が、扇を口許に当てた穏やかな表情の「いつ花」で、栄えらしい丹精で上品な美人画となっている

鳥文斎栄之(1756~1829)は、五百石取りの旗本で、狩野栄川院(典信)の門人。
鳥居清長の画風を学び、長身の美人を描き、歌麿に対抗する美人画家として活躍した。
肉質画を多く描いたが、版画にも優れた作品がある。
題名から吉原の女芸者を描いた揃いと知られ、「いつ花」と「おはね・おふく」を描いた2枚が
三味線箱で繋がり、その隣(左右どちら側かは不明)に「いつとみ」が配される白雲母摺の3枚
続きの構成であったことが、同じ版元の岩戸屋から出版された国運母摺3枚続の「青楼美撰合」
の存在から推測される。
芸者の活躍時期と作風から寛政年間(1789~1801)の作品と考証され、直線的にすらりと伸びた姿は、やや硬質で動きが少なく、淡白な描写だが、艶麗さと清楚さとを合わせて表現する栄之の特徴を良く表しており、同時期の活躍した喜多川歌麿などにも影響を与えている。

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