・翌月にまとめてお支払い可能
・手数料無料(口座振替の場合)
・アプリでご利用金額を確認できて安心
葛飾北斎 「詩歌写真鏡・融大臣」 (しいかしゃしんきょう・とおるのおとど) 木版画 額縁外寸 38.0x73.0x3.0㎝ 内寸 35.0x70.0㎝ 絵 22.0x48.5cm [m-668] | 額縁・絵画の平和堂
¥29,800 税込
残り1点
なら 手数料無料の翌月払いでOK
別途送料がかかります。送料を確認する
葛飾北斎
「詩歌写真鏡・融大臣」
(しいかしゃしんきょう・とおるのおとど)
木版画
額縁外寸 38.0x73.0x3.0㎝
内寸 35.0x70.0㎝
絵 22.0x48.5cm
[m-668]
¥44000
江戸時代末期の浮世絵師、葛飾北斎(寛政9年・1798年~文久元年・1861年)の
「詩歌写真鏡・融大臣」(しいかしゃしんきょう・とおるのおとど)です。
世阿弥元清作の謡曲「融」から取材した。
諸国をまわる僧(ワキ)が都に上り六条河原の院で古をしのんでいると担桶を荷った尉(前ジテ)が現れるので、このあたりのお人かと問うと近所の汐汲みだと答える。
海も遠いのに汐汲みとはと疑えば、翁はその昔融の大臣が、汐を引き入れて千賀の塩竃を偲ぶ楽しみをしたという故事を語るうちに、汐曇りに紛れ姿を消す。
僧がそのあたりの人に様子を聴き、まどろんでいると、融大臣(後ジテ)が名月に船を浮かべた昔の様を見せて舞を奏する。
つまり融大臣の亡霊があらわれる。
その一節に、「・・・我、塩 の浦に心を寄せ、あの籬が島の松陰に、明日に船を浮かめ、月宮殿の白衣の袖も、三五夜中の新月の色、千重ふるや、雪を廻らす雲の袖・・・」
この故事は「伊勢物語」の八十一段や「古今集」巻十六の紀貫之の歌に出るところで、謡曲「融」の主典ともなっている。
この絵は新月があらわれ、塩釜をかたどった広い庭に出て、塩焼く苫屋や漁船を配し、その様を娯しんだ風流人融大臣の面影を描いたものである。
そしてこれは現実の世界というよりも幻の中に見るもの静かな姿であるので、樹梢に宿って眠る鳥の姿にもそれがうかがわれ、平安貴族の雅びたさまが、ここに彷彿として浮かんでくる。
ここでは舟をうかべてというのではなく、水に突出た州か土坡に変えているが、落ち着いた謡曲の感覚をそのまま絵画化している北斎の芸術によせる多面性をここにあらわしているといえまいか。
これはまた北斎がかって学んだ大和絵の構想を蘇らせて縦長の景の中に、華美というよりも渋い色調でまとめあげ、それを横長な画面でなく長大縦版に仕組んだ
ところに北斎の独創力の豊かなものがある。
送料・配送方法について
お支払い方法について
¥29,800 税込